台風が来た時に耕耘機を安全に格納できる車庫にリニューアルしたい
こんにちは、五島吉久⽊店(北島産業)です。
五島市は昔から台風の通り道で、風への対策がつねに求められてきました。
今回のお客さんも、日常的に使用している耕耘機を、台風の時に安心して格納できる場所が欲しいということでした。
ただし、お客さんは見るからにご高齢、あまり力を使わずに格納できる設備にする必要があると感じました。
今回は、車庫ということもあり、広い間口がとれる軽量シャッターを選択。
北島産業は、木製建具をはじめ、アルミ製建具、鋼製建具に加えて、シャッターと建具関係を幅広く取付ける会社なので、お客さんと状況にあった設備を選択することができます。
シャッター幅を狭くして、持ち上げる力を小さくできるよう工夫
現場を確認させてもらった上での課題は、①シャッターの持ち上げる力を小さくしつつ、②狭い道路、アプローチの中で耕耘機を安全に車庫に格納することでした。
①の課題を解決するため、多くは開口面全てを覆うかたちでシャッターを取付けることが多いのですが、持ち上げる力を小さくするために、袖壁をつくることで、シャッター幅を小さくしました。
②の課題:狭い道路とアプローチの中で耕耘機を安全に格納することができるよう、シャッター幅を2500mmとしました。
加えて、海が近いため、潮風対策として水切り材料にさびにくいアルミを選択しました。
木工部門をもつ強み
北島産業には、木工部門があり、木製の建具や家具を製作しています。
そのため、木製の建具や家具を製作用の機械を持っています。
今回の現場では既存納まりを変更せず、シャッターケースを取り付けるための束が必要でした。
事前調査だと、既存の鴨居幅は既製品では対応できないものでした。
自社で保有している木工用かんなを利用し、既存鴨居幅に対応する束を事前に製作しました。
また、波板の取付けを行うには、取付け面を同じ出幅にしておく必要があります。
こちらも既存の納まりに対応できるよう、自社の木工機械で事前製作を行い、持参しました。
島特有の景色
今回のお客さんは別の島に住むため、工事となれば材料とともにフェリーで向かいます。
帰る時間も決められ、材料入手も現地で行うことができないため、事前準備がとても大切です。
今回はトラブルもなく、無事1日で工事完了となりました(ホッ)